二次創作短編
萩浅で萩間が告った直後の浅間視点
オチ無し意味無しすみません
なんでですかおれがまだこどもだからですか、とまっすぐ言い放った萩間の涙に絆された訳ではない。僕はそんなに優しい人間じゃない。
でも気が付いたら「お前が社会人になっても同じことが言えるなら考えてもいい。」とか言ってて、そんな逃げとも保険とも言えるような僕の言葉に萩間は素直に喜んだ。
さっきまでぽろぽろ泣いてたのが嘘みたいにいつもの顔で笑うと、「じゃあ社会人になるまでまっててくださいね、恋人なんか作っちゃ駄目ですよ。」とか馬鹿なこと言い出して。
こいつは本当に底なし馬鹿だ。
どうせ今週も僕の家に遊びに来るに違いない。来週も、再来週も。今までと同じように。…僕に恋人なんて出来る訳がないじゃないか。
浅葱さん浅葱さん、無邪気に繰り返される名前に次第に嬉しさを覚えている自分がいる。緩慢に、だが確実に、萩間のいない生活に疑問を感じなくなっていて。
そんな自分を認めたくなくて、僕はただ「馬鹿。」と言って萩間の頭をはたいた。
† † †