当庭園について

attention!!
擬人化は実際の事象、物体とは無関係です。文、絵の無断転載 お断り。
ファンアートに関する著作権は原作者・出版社に帰属します。
一部男性同士の恋愛表現が含まれます。苦手な方は閲覧をお控えください。

2011年3月27日

■一夜怪談■

二次創作短編
萩浅で萩間が告った直後の浅間視点
オチ無し意味無しすみません



 なんでですかおれがまだこどもだからですか、とまっすぐ言い放った萩間の涙に絆された訳ではない。僕はそんなに優しい人間じゃない。
 でも気が付いたら「お前が社会人になっても同じことが言えるなら考えてもいい。」とか言ってて、そんな逃げとも保険とも言えるような僕の言葉に萩間は素直に喜んだ。
 さっきまでぽろぽろ泣いてたのが嘘みたいにいつもの顔で笑うと、「じゃあ社会人になるまでまっててくださいね、恋人なんか作っちゃ駄目ですよ。」とか馬鹿なこと言い出して。
 こいつは本当に底なし馬鹿だ。
 どうせ今週も僕の家に遊びに来るに違いない。来週も、再来週も。今までと同じように。…僕に恋人なんて出来る訳がないじゃないか。
 浅葱さん浅葱さん、無邪気に繰り返される名前に次第に嬉しさを覚えている自分がいる。緩慢に、だが確実に、萩間のいない生活に疑問を感じなくなっていて。
 そんな自分を認めたくなくて、僕はただ「馬鹿。」と言って萩間の頭をはたいた。


†  †  †