幽霊に年越しや正月があるのか知らないけど、大掃除はあるらしい。
椿さんの号令で今日は年末大掃除になった。
といっても俺は片付けるほどの所持品もない(この日記ぐらいだ)ので、実に暇。
みんなの様子でも見てくるかな。
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「よぉ坊や、いいところにきたな。」
「片づけなら手伝わないっすよ!」
「それはこないだやってもらったからいい。
ほら、これ。」
「げ。なんすかこの大量の参考書…。
と?…これ、写真集?」
「こないだ興味があるって言ってただろ。やるよ。」
「うわ、まじっすか!ありがとう、孝太郎さん。」
「参考書のほうは来年の目標な。」
「うっす。」
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「あれ、1号さん。こんなとこで何してるんすか?」
「あぁ、陸君。
ちょっと3号が蜘蛛の巣に引っかかっちゃいまして。」
「……3号さんひょっとして寝てます?」
「うん。
いやー、我が弟ながらのんきなものだねぇ。」
「(兄弟だったのか…。)
取りましょうか?」
「すまないね、頼んでもいいかな。
実は一緒に巻き込まれそうで手が出せなくて。」
「お安い御用っすよ。」
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がしっ
「うわっ。」
「よー、陸!今日も切り易そうだな愛してるぜ匿ってくれ!」
「かくまうって逃げてるんすか?」
「そうなんだぜ聞いてくれよ!リラの奴が酷いんだ俺を研ぎにだすとか言うんだぜー。」
「研ぐ…。まぁ一応刃物だしそうなるんすかね。
あ、リラさん。」
「こんにちわ、リク君。バーツを知りませんか?」
「バーツならここに。」
「ひでー匿ってっていったのに!でも愛してる!」
「バーツ、いつまでも駄々をこねないで下さい。
いざというときにリク君をスパッと切れなかったら問題でしょう?
ちゃんと研いでおかないと。」
「おー!そうだな!陸を切れないのは問題だ!
仕方ないな研ぎに行くかー。」
「……俺って…。」
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「りくく~ん。」
「はいはい。今度は肺ですか、腎臓ですか?」
「違う!今日はまぁだ落としとらんもん!」
「あ、そうなんすか。ごめんごめん。」
「そうじゃなくて、今日は大掃除やろう?」
「――…なんかヤな予感が。」
「中の掃除手伝ってくれん?
自分じゃいく見えんんたい。」
「いや、まじごめんそれだけは無理!
って脱がないで頼むから朱雀ぎゃあ!!」
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「う~まだ気持ち悪い…。」
「にゃう?に、にゃ~にゃおう!」
「あ、師匠。もう片付け終わったんすか、えらいえらい。」
なでなで
「にゃ!」
「あら少年、今宮緒に呼びに行かせた所だったの。ちょうどよかったわ。
おいでおいで。」
「椿さん…着せ替えは嫌っす…。」
「違うってば。
ほーらそこで手、広げて。」
「?…はい。」
ごそごそ
「ちょっと上着脱いでまっすぐして。」
ばさり ごそごそ
「うしろむいて。」
くるり ごそごそ
「3回まわってー。」
くるくるくる
「わん!っていってみ。」
「……椿さん…(涙)。」
「あはは!ごめん、あんまり素直だからつい。」
「で、なんなんすか。これ。」
「明日のお楽しみ~。ご協力さんきゅ!」
「はぁ。」
・知的好奇心には非常に優しい孝太郎。
彼は主に本の廃棄場から面白そうなのをパクって(笑)くる。
・初登場3号は、目を開けたまま寝るので起きているのか寝ているのかよく分からん子。たいてい寝てる。
・バーツもっと小さくなる予定だったんですが、あれ、おかしいなぁ。<オイ
普段はリラが研いでます。たまには専門に見て貰おうと言ったら逃げ出しました。意外と人見知り?(笑)
・朱雀のカオス、後で見返したら我ながらちょっとえぐい。(苦笑)
気持ち悪かったらすみませ…!
・椿さんは採寸してます。・・・そう見えなくとも!
ちょっと違う描き方したくなって椿さんだけ浮いてますね。
ふー。ぶっ続け5枚はさすがにしんどかったー。
あとちょっとですが皆様よいお年を!